スギ花粉アレルギーとは何か

日々スギ花粉と戦う日々を送るみなさま。敵を知り、己を知れば百戦危うからず。まず敵を研究しましょう。
スギ花粉とは、日本スギ(クリプトメリア・ジャポニカ)の雄花が出す花粉です。微小で軽く、風に乗って非常に遠いところまで飛んで行きます(エアボーン)。ほぼ球状でパピラという突起があります。突起周辺の膜は薄く、着地先に水分(中性～アルカリ性)があるとパピラ部分から容易に破れ、内部の細胞質を放出。この中に、CRJ2(クリジェイ・ツー)というアレルゲン(アレルギーの元)が入っています。
また、花粉表面の最外層(セキシン)とその外側に大量に付着しているユービッシュ小体というコンペイトウ状のオービクル(球状体)の中に、CRJ1(クリジェイ・ワン)というアレルゲンが沢山含まれています。これらが、徐々に乾燥粉砕した花粉外殻から剥れ、空中に浮遊して二次災害的に花粉症を引き起こします。粒子はあまりに微細で、マスクでも防げません。家にも隙間から入ってきます。空調器のフィルターでも完全には取り除けません。
一旦飛来した花粉は長期間被害を及ぼします。まずはなんとか「森から花粉を出さない」措置を講じることが重要です。

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